九州一周~ 帰郷
九州一周最終日。生憎の雨の中空港へ向かう。
高松空港から2時間ほど。
成田空港着。
ようやく地元の駅に着いた。
出発してから17日間。
こんなに長く家を空けたのは今までない。
何となく始めた九州一周自転車ツアー。
想像以上に辛かった。
野宿は怖かった。
山登りはもう嫌だった。
虫が怖かった。
日射病になりかけた。
嫌なことも多かった。
それ以上に、
色んな人に会えた。
優しくしてもらえた。
ごちそうしてもらえた。
好きな人も見つけた。
友達、先輩に再会できた。
将来について考える事ができた。
本当に実り多いものだった。
この旅で実感したこと。それは、
「上り坂はいつか必ず終わる。上ばかり見ないで足元を見て踏ん張れば、いつの間にか下りになる。」
「目的と目標は違う。大きな目的を持ち、日々の目標を作れば道にも迷わないし、最短距離で進むことが出来る。迷うのは目標がはっきりしていないから。」
辛い辛い道中、本当に身をもって体感した。
これが感じられた事だけで、旅に出た意味があった。
人の暖かさはもちろんだし、想像以上の過酷な人生にも触れた。
本当に楽しかった。
お世話になった皆様本当に有難うございます。
地元の駅で折りたたんだ自転車をくみ上げていると一人のおっちゃんがこっちを見ていた。
「兄ちゃんいい色に焼けてんな?自転車パンクか?」
俺「いや、九州行ってきました。自転車で」
「そりゃすげーな」
おっちゃんは高校生のカブで北海道まで行ったらしく、懐かしそうにいろんな話をしてくれた。
嬉しそうな笑顔だった。
「いい色に焼けていい顔してるな!」
地域はどこでも、人は優しい。
明日から、また新たな目的に向かって目標を設定し挑戦し続けよう。
お疲れ様自分。
ありがとう九州。